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== センター試験.数学U・B.統計(2013〜) ==
【2013年度センター試験.数学U・B】第5問(選択問題)
 次の表は,あるクラスの生徒10人に対して行われた国語と英語の小テスト(各10点満点)の得点をまとめたものである。ただし,小テストの得点は整数値をとり,C>Dである。また,表の数値はすべて正確な値であり,四捨五入されていない。
番号国語英語
生徒1
生徒2
生徒3
生徒4
生徒5
生徒6
生徒7
生徒8
生徒9
生徒10
9
10
4
7
10
5
5
7
6
7
9
9
8
6
8
C
8
9
D
7
平均値A8.0
分散B1.00
 以下,小数の形で解答する場合,指定されたけた数の一つ下の桁を四捨五入し,解答せよ。途中で割り切れた場合,指定された桁まで⓪にマークすること。
(1) 10人の国語の得点の平均値A.点である。また,国語の得点の分散Bの値は.エオである。さらに,国語の得点の中央値は.点である。
(2) 10人の国語と英語の得点の平均値が8.0点,分散が1.00であることから,CDの間には関係式
C+D=クケ
(C−8)2+(D−8)2=
が成り立つ。上の連立方程式と条件C>Dにより,C, Dの値は,それぞれ点,点であることがわかる。
解説を読む

(3) 10人の国語と英語の得点の相関図(散布図)として適切なものはであり,国語と英語の得点の相関係数の値は.ソタチである。ただし,については,当てはまるものを,次の⓪〜Bのうちから一つ選べ。
@

A
B

(4) 同じ10人に対して数学の小テスト(10点満点)を行ったところ,数学の得点の平均値はちょうど5.4点であり,分散はちょうど1.44であった。また,国語と数学の得点の相関係数はちょうど−0.125であった。
 ここで,k1から10までの自然数として,生徒kの国語の得点をxk,数学の得点をyk,国語と数学の得点の合計xk+ykwkで表す。このとき,国語と数学の得点の合計w1, w2, ・・・, w10の平均値はツテ.点である。
解説を読む

 次に,国語と数学の得点の合計w1, w2, ・・・, w10の分散を以下の手順で求めよう。国語の得点の平均値を,分散を,数学の得点の平均値を,分散を,国語と数学の得点の合計の平均値を,分散をで表す。このとき

とおくと,国語と数学の得点の相関係数は−0.125であるから
T=ナニ.ヌネノ
である。また,k1から10までの自然数として,



と変形できる。これを利用して,分散

T
と表すことができるので,分散の値は.フヘである。ただし,については,当てはまるものを,次の⓪〜Bのうちから一つ選べ。
  @  A  B
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【2014年度センター試験.数学U・B】第5問(選択問題)
 次の表は,あるクラスの生徒9人に対して行われた英語と数学のテスト(各20点満点)の得点をまとめたものである。ただし,テストの得点は整数値である。また,表の数値はすべて正確な値であり,四捨五入されていないものとする。

英語数学
生徒1
生徒2
生徒3
生徒4
生徒5
生徒6
生徒7
生徒8
生徒9
9
20
18
18
A
18
14
15
18
15
20
14
17
8
C
D
14
15
平均値16.015.0
分散B10.00
相関係数0.5000
 以下,小数の形で解答する場合,指定されたけた数の一つ下の桁を四捨五入し,解答せよ。途中で割り切れた場合,指定された桁まで⓪にマークすること。
(1) 生徒5の英語の得点Aアイ点であり,9人の英語の得点の分散Bの値は,ウエ.オカである。また,9人の数学の得点の平均値が15.0点であることと,英語と数学の得点の相関係数の値が0.500であることから,生徒6の数学の得点Cと生徒7の数学の得点Dの関係式
C+D=キク
C−D=
が得られる。したがって,Cコサ点,Dシス点である。
解説を読む

(2) 9人の英語と数学の得点の相関図(散布図)として適当なものはである。に当てはまるものを,次の⓪〜Bのうちから一つ選べ。
@

A
B

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(3) 生徒10が転入したので,その生徒に対して同じテストを行った。次の表は,はじめの9人の生徒に生徒10を加えた10人の得点をまとめたものである。ただし,表の数値はすべて正確な値であり,四捨五入されていないものとする。

英語数学
生徒1
生徒2
生徒3
生徒4
生徒5
生徒6
生徒7
生徒8
生徒9
生徒10
9
20
18
18
A
18
14
15
18
6
15
20
14
17
8
C
D
14
15
F
平均値E14.0
分散18.0018.00
相関係数0.750
 10人の英語の得点の平均値Eソタ.点であり,生徒10の数学の得点F点である。
解説を読む

(4) 生徒10が転入した後で1人の生徒が転出した。残った9人の生徒について,英語の得点の平均値は10人の平均値と同じソタ.点,数学の得点の平均値は10人の平均値と同じ14.0点であった。転出したのは生徒である。また,英語について,10人の得点の分散の値を,残った9人の得点の分散をとすると

が成り立つ。さらに,10人についての英語と数学の得点の相関係数の値をr,残った9人についての英語と数学の得点の相関係数をr'とすると

が成り立つ。に当てはまるものを,次の⓪〜Dのうちから一つずつ選べ。ただし,同じものを選んでもよい。
⓪ −1  @ 1  A
B  C  D
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【2015年度センター試験.数学U・B】第5問(選択問題)
 以下の問題を解答するにあたっては,必要に応じて29ページの正規分布表を用いてもよい。
 また,小数の形で解答する場合,指定されたけた数の一つ下の桁を四捨五入し,解答せよ。途中で割り切れた場合,指定された桁まで⓪にマークすること。
(1) 袋の中に白球が4個,赤球が3個入っている。この袋の中から同時に3個の球を取り出すとき,白球の個数をWとする。確率変数Wについて
P(W=0)=
イウ
P(W=1)=
エオ
イウ

P(W=2)=
カキ
イウ
P(W=3)=
イウ

であり,期待値(平均)は
ケコ
,分散は
シス
セソ
である。

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(2) 確率変数Zが標準正規分布に従うとき
P(−≦Z≦)=0.99
が成り立つ。に当てはまる最も適切なものを,次の⓪〜Bのうちから一つ選べ。
1.64 @ 1.96 A 2.33 B 2.58
解説を読む
(3) 母標準偏差σの母集団から,大きさnの無作為標本を抽出する。ただし,nは十分に大きいとする。この標本から得られる母平均mの信頼度(信頼係数)95%の信頼区間をA≦M≦Bとし,この信頼区間の幅L1L1=B−Aで定める。
 この標本から得られる信頼度99%の信頼区間をC≦M≦Dとし,この信頼区間の幅L2L2=D−Cで定めると
.
が成り立つ。また,同じ母集団から,大きさ4nの無作為標本を抽出して得られる母平均mの信頼度95%の信頼区間をE≦M≦Fとし,この信頼区間の幅L3L3=F−Eで定める。このとき
.
が成り立つ。

解説を読む

正規分布表

 次の表は,標準正規分布の分布曲線における右図の灰色部分の面積の値をまとめたものである。
z00.000.010.020.030.040.050.060.070.080.09
0.00.00000.00400.00800.01200.01600.01990.02390.02790.03190.0359
0.10.03980.04380.04780.05170.05570.05960.06360.06750.07140.0753
0.20.07930.08320.08710.09100.09480.09870.10260.10640.11030.1141
0.30.11790.12170.12550.12930.13310.13680.14060.14430.14800.1517
0.40.15540.15910.16280.16640.17000.17360.17720.18080.18440.1879
0.50.19150.19500.19850.20190.20540.20880.21230.21570.21900.2224
0.60.22570.22910.23240.23570.23890.24220.24540.24860.25170.2549
0.70.25800.26110.26420.26730.27040.27340.27640.27940.28230.2852
0.80.28810.29100.29390.29670.29950.30230.30510.30780.31060.3133
0.90.31590.31860.32120.32380.32640.32890.33150.33400.33650.3389
1.00.34130.34380.34610.34850.35080.35310.35540.35770.35990.3621
1.10.36430.36650.36860.37080.37290.37490.37700.37900.38100.3830
1.20.38490.38690.38880.39070.39250.39440.39620.39800.39970.4015
1.30.40320.40490.40660.40820.40990.41150.41310.41470.41620.4177
1.40.41920.42070.42220.42360.42510.42650.42790.42920.43060.4319
1.50.43320.43450.43570.43700.43820.43940.44060.44180.44290.4441
1.60.44520.44630.44740.44840.44950.45050.45150.45250.45350.4545
1.70.45540.45640.45730.45820.45910.45990.46080.46160.46250.4633
1.80.46410.46490.46560.46640.46710.46780.46860.46930.46990.4706
1.90.47130.47190.47260.47320.47380.47440.47500.47560.47610.4767
2.00.47720.47780.47830.47880.47930.47980.48030.48080.48120.4817
2.10.48210.48260.48300.48340.48380.48420.48460.48500.48540.4857
2.20.48610.48640.48680.48710.48750.48780.48810.48840.48870.4890
2.30.48930.48960.48980.49010.49040.49060.49090.49110.49130.4916
2.40.49180.49200.49220.49250.49270.49290.49310.49320.49340.4936
2.50.49380.49400.49410.49430.49450.49460.49480.49490.49510.4952
2.60.49530.49550.49560.49570.49590.49600.49610.49620.49630.4964
2.70.49650.49660.49670.49680.49690.49700.49710.49720.49730.4974
2.80.49740.49750.49760.49770.49770.49780.49790.49790.49800.4981
2.90.49810.49820.49820.49830.49840.49840.49850.49850.49860.4986
3.00.49870.49870.49870.49880.49880.49890.49890.49890.49900.4990
-29-

【2016年度センター試験.数学U・B】第5問(選択問題)
 nを自然数とする。原点Oから出発して数直線上をn回移動する点Aを考える。点Aは,1回ごとに,確率pで正の向きに3だけ移動し,確率1−pで負の向きに1だけ移動する。ここで,0<p<1である。n回移動した後の点Aの座標をXとし,n回の移動のうち正の向きの移動の回数をYとする。
 以下の問題を解答するにあたっては,必要に応じて29ページの正規分布表を用いてもよい。
(1) のとき,確率変数Xのとり得る値は,小さい順に であり,これらの値
をとる確率は,それぞれ
である。

解説を読む

(2) n回移動したとき,XYの間に
X=n+Y
の関係が成り立つ。
 確率変数Yの平均(期待値)は,分散はなので,Xの平均は,分散はである。に当てはまるものを,次の⓪〜ⓑのうちから一つずつ選べ。ただし,同じものを繰り返し選んでもよい。
np
@ np(1−p)
A

B 2np
C 2np(1−p)
D p(1−p)

E 4np
F 4np(1−p)
G 16np(1−p)

H 4np−n
4np(1−p)−n
16np(1−p)−n

解説を読む

(3) のとき,1200回移動した後の点Aの座標Xが120以上になる確率の近似値を求めよう。
 (2)により,Yの平均はセソタ,標準偏差はチツであり,求める確率は次のようになる。
P(X≧120)=P
Y−セソタ
チツ
.トナ

 いま,標準正規分布に従う確率変数をZとすると,n=1200 は十分に大きいので,求める確率の近似値は正規分布表から次のように求められる。
P(Z≧.トナ)=0.ニヌネ
解説を読む

(4) pの値がわからないとする。2400回移動した後の点Aの座標がX=1440のとき,pに対する信頼度95%の信頼区間を求めよう。
 n回移動したときにYがとる値をyとし,とおくと,nが十分に大きいならば,確率変数は近似的に平均p,分散の正規分布に従う。
 n=2400 は十分に大きいので,このことを利用し,分散をで置き換えることにより,求める信頼区間は
0.ノハヒ≦p≦0.フヘホ
となる。
解説を読む

【2017年度センター試験.数学U・B】第5問(選択問題)
 以下の問題を解答するにあたっては,必要に応じて29ページの正規分布表を用いてもよい。
(1) 1回の試行において,事象Aの起こる確率がp,起こらない確率が1−pであるとする。この試行をn回繰り返すとき,事象Aの起こる回数をWとする。確率変数Wの平均(期待値)m,標準偏差σであると
き,n=アイウp=
オカ
である。

解説を読む

(2) (1)の反復試行において,Wが38以上となる確率の近似値を求めよう。
 いま
.クケ
と変形できる。ここで,とおき,Wの分布を正規分布で近似すると,正規分布表から確率の近似値は次のように求められる。
.クケ)=0.コサ
解説を読む

(3) 連続型確率変数Xのとり得る値xの範囲がs≦x≦tで,確率密度関数がf(x)のとき,Xの平均E(X)は次の式で与えられる。

 aを正の実数とする。連続型確率変数Xのとり得る値xの範囲が−a≦x≦2aで,確率密度関数が
f(x)=
−a≦x≦0のとき)
0≦x≦2aのとき)

であるとする。このとき,となる確率は
である。

また,Xの平均は
である。さらに,Y=2X+7

とおくと,Yの平均は
タチ
+である。

解説を読む

【2018年度センター試験.数学U・B】第5問(選択問題)
 以下の問題を解答するにあたっては,必要に応じて29ページの正規分布表を用いてもよい。
(1) aを正の整数とする。2, 4, 6, ・・・, 2aの数字がそれぞれ一つずつ書かれたa枚のカードが箱に入っている。この箱から1枚のカードを無作為に取り出すとき,そこに書かれた数字を表す確率変数をXとする。このとき,
X=2aとなる確率は
である。

 a=5とする。Xの平均(期待値)はXの分散はである。また,s, tは定数でs>0のとき,sX+tの平均が20,分散が32となるようにs, tを定めると,s=t=である。このとき,sX+t20以上である確率は0.である。
解説を読む

(2) (1)の箱のカードの枚数a3以上とする。この箱から3枚のカードを同時に取り出し,それらのカードを横一列に並べる。この試行において,カードの数字が左から小さい順に並んでいる事象をAとする。このとき,事象Aの起
こる確率は
である。

 この試行を180回繰り返すとき,事象Aが起こる回数を表す確率変数をYとすると,Yの平均mコサYの分散σ2シスである。ここで,事象A18回以上36回以下起こる確率の近似値を次のように求めよう。
 試行回数180は大きいことから,Yは近似的に平均m=コサ,標準偏差σ=シス の正規分布に従うと考
えられる。ここで,とおくと,求める確率の近似値は次のようになる。
.ソタ.ツテ)
=0.トナ
解説を読む

(3) ある都市での世論調査において,無作為に400人の有権者を選び,ある政策に対する賛否を調べたところ,320人が賛成であった。この都市の有権者全体のうち,この政策の賛成者の母比率pに対する信頼度95%の信頼区間を求めたい。
 この調査での賛成者の比率(以下,これを標本比率という)は0.である。標本の大きさが400と大きいので,二項分布の正規分布による近似を用いると,pに対する信頼度95%の信頼区間は
0.ヌネ≦p≦0.ノハ
である。
 母比率pに対する信頼区間A≦p≦Bにおいて,B−Aをこの信頼区間の幅と呼ぶ。以下,Rを標本比率とし,pに対する信頼度95%の信頼区間を考える。
 上で求めた信頼区間をL1
 標本の大きさが400の場合にR=0.6が得られたときの信頼区間の幅をL2
 標本の大きさが500の場合にR=0.8が得られたときの信頼区間の幅をL3とする。このとき,L1, L2, L3についてが成り立つ。に当てはまるものを,次の⓪〜Dのうちから一つ選べ。
L1<L2<L3 @ L1<L3<L2 A L2<L1<L3
B L2<L3<L1 C L3<L1<L2 D L3<L2<L1
解説を読む

【2019年度センター試験.数学U・B】第5問(選択問題)
 以下の問題を解答するにあたっては,必要に応じて29ページの正規分布表を用いてもよい。
(1) ある食品を摂取したときに,血液中の物質Aの量がどのように変化するか調べたい。食品摂取前と摂取してから3時間後に,それぞれ一定量の血液に含まれる物質Aの量(単位はmg)を測定し,その変化量,すなわち摂取後の量から摂取前の量を引いた値を表す確率変数をXとする。Xの期待値(平均)はE(X)=−7,標準偏差はσ(X)=5とする。
 このとき,A2の期待値はE(X2)=アイである。
 また,測定単位を変更してW=1000Xとすると,その期待値はE(W)=−7×10,分散はV(W)=5×10となる。
解説を読む

(2) (1)のXが正規分布に従うとするとき,物質Aの量が減少しない確率P(X≧0)を求めよう。この確率は
.
であるので,標準正規分布に従う確率変数をZとすると,正規分布表から,次のように求められる。
P(Z≧.)=0.クケ・・・@
 無作為に抽出された50人がこの食品を摂取したときに,物質Aの量が減少するか,減少しないかを考え,物質Aの量が減少しない人数を表す確率変数をMとする。Mは二項分布B(50, 0.クケ)に従うので,期待値はE(M)=.,標準偏差はσ(M)=. となる。ただし,0.クケは@で求めた小数第2位までの値とする。
解説を読む

(3) (1)の食品摂取前と摂取してから3時間後に,それぞれ一定量の血液に含まれる別の物質Bの量(単位はmg)を測定し,その変化量,すなわち摂取後の量から摂取前の量を引いた値を表す確率変数をYとする。Yの母集団分布は母平均m,母標準偏差6をもつとする。mを推定するため,母集団から無作為に抽出された100人に対して物質Bの変化量を測定したところ,標本平均Yの値は−10.2であった。
 このとき,Yの期待値はE(Y)=m,標準偏差はσ(Y)=.である。Yの分布が正規分布で近似できると
すれば,Z=
Y−m
.
は近似的に正規分布に従うと

みなすことができる。
 正規分布表を用いて|Z|≦1.64となる確率を求めると0.タチとなる。このことを利用して,母平均mに対する信頼度タチ%の信頼区間,すなわち,タチ%の確率でmを含む信頼区間を求めると,となる。に当てはまる最も適当なものを,次の⓪〜Bのうちから一つ選べ。
−11.7≦m≦−8.7  @ −11.4≦m≦−9.0
A −11.2≦m≦−9.2  B −10.8≦m≦−9.6
解説を読む

【2020年度センター試験.数学U・B】第5問(選択問題)
 以下の問題を解答するにあたっては,必要に応じて29ページの正規分布表を用いてもよい。
 ある市の市立図書館の利用状況について調査を行った。
(1) ある高校の生徒720人全員を対象に,ある1週間に市立図書館で借りた本の冊数について調査を行った。
 その結果,1冊も借りなかった生徒が612人,1冊借りた生徒が54人,2冊借りた生徒が36人,3冊借りた生徒が18人であった。4冊以上借りた生徒はいなかった。
 この高校の生徒から1人を無作為に選んだとき,その生徒が借りた本の冊数を表す確率変数をXとする。
このとき,Xの平均(期待値)はE(X)=
であり,

X2の平均はE(X2)=
である。よって,Xの標準

偏差はσ(X)=
 
である。

解説を読む

(2) 市内の高校生全員を母集団とし,ある1週間に市立図書館を利用した生徒の割合(母比率)をpとする。この母集団から600人を無作為に選んだとき,その1週間に市立図書館を利用した生徒の数を確率変数Yで表す。
 p=0.4のとき,Yの平均はE(Y)=キクケ,標準偏差
σ(Y)=コサになる。ここで,Z=
Y−キクケ
コサ
とお

くと,標本数600は十分に大きいので,Zは近似的に標準正規分布に従う。このことを利用して,Yが215以下になる確率を求めると,その確率は0.シスになる。
また,p=0.2のとき,Yの平均はキクケ
1
倍,

標準偏差はコサ
 
3
倍である。

解説を読む

(3) 市立図書館に利用者登録のある高校生全員を母集団とする。1回当たりの利用時間(分)を表す確率変数をWとし,Wは母平均m,母標準偏差30の分布に従うとする。この母集団から大きさnの標本W1 , W2 , ···, Wnを無作為に抽出した。
 利用時間が60分をどの程度超えるかについて調査するために
U1=W1−60, U2=W2−60, ···, Un=Wn−60
とおくと,確率変数U1, U2, ···, Unの平均と標準偏差はそれぞれ
E(U1)=E(U2)= ··· =E(Un)=m−タチ
σ(U1)=σ(U2)= ··· =σ(Un)=ツテ
である。
 ここで,t=m−60として,tに対する信頼度95%の信頼区間を求めよう。この母集団から無作為抽出された100人の生徒に対してU1, U2, ···, U100の値を調べたところ,その標本平均の値が50分であった。標本数は十分大きいことを利用して,この信頼区間を求めると
トナ.≦t≦ヌネ.
になる。
解説を読む
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